テディです。
大企業にお勤めの方であれば、会社の福利厚生の一つに確定拠出年金がある人が多いと思います。自分もその一人で、新卒で入った会社にもありましたし、転職してきた2社目である今の会社にもあります(移管が少し面倒)。
で、こちらの制度、会社が通常の年金に加えて年金を積み立ててくれるだけでなく、自分で運用先を選べて、運用益・売却益に税金がかからないという、意外と知られていませんがとても素晴らしい制度です。
ただ、よくあるパターンとして、説明がなかったり、人事からの案内もなく書類だけ渡されていたりして、初期設定のまま放置されている場合があります。自分も新卒2年目まで放置でした。その場合、元本保証でほとんど利率がついていません。60歳まで約40年間複利が効くので、適切な商品を選ぶことで大きな差になります。今回は転職以来見直してなかった投資先商品を見直して、まとめてみました。制度がある人はぜひ見直してみてくださいね。
※今回は僕の今勤めている会社で選べる商品に限っています。
全部で17種類の投資先:どうやって選んだら良いの?
あまりユーザーフレンドリーでない確定拠出年金の管理ページにたどり着くと、どうやら自分は17種類の投資先が選択肢にあるということがわかりました。
うーん、名前からはどんな商品なのかざっくりしかわからない・・・
チェックすべきポイントは3つ!
①投資商品の種類は、預金?債券?株式?バランス型?
預金は元本保証の分、利率がとても低い。
債券は国債・社債で、ざっくりいうとお金を貸すことです。元本保証ではないですが、株式よりリスクは低いです。その分利率も低いです。
株式は上場企業の株に投資します。事業の一部を所有するのと同義で、リスクは一番高く、その分リターンも高いです。
バランス型は、債券と株式を組み合わせたものです。ものによって割合が違いますね。債券が多いほどリスクが低いと言えます。
②投資先は国内?海外?
預金は国内ですが、債券・株式は国内のものもあれば、海外のものもあります。細かく言うと、海外の中でも先進国と新興国にわかれますね。
①と合わせて、それぞれのカテゴリの割合のことをアセットアロケーション、と呼びますが、投資パフォーマンスのほとんどはこのアセットアロケーションで決まります。
③コスト
お金の運用もタダではありません。
運用をお願いしている残高に対して、信託報酬という手数料が設定されていて、この費用は運用パフォーマンスを悪化させる要因になります。1%と0.5%ではあまり変わらないように感じますが、100万円預けると年間5000円の差なので、注意して選ぶべきです。
特に、今回のような長期にわたる投資の場合、少しの%の差が将来の資産の伸びに大きく影響します。
オススメナンバーワンは?
こちらが私の現在勤めている会社で選べる商品一覧です。
カテゴリが投資先。経費率がコスト(=信託報酬)です。
さすがに長期投資のために選ばれている商品群だけあって、最大でもコストが1%程度なのはそこそこ良心的ですね。窓口で売られるような商品は平気で2%、3%が登場してきます。
オススメは海外株
僕のオススメは断然海外株です。
理由は簡単で、今後30年を考えたときに日本政府に希望を持てないからです。働く世代が増えていく国に投資をしたいと考えています。
DC年金バランスシリーズも、よく分散されていて海外株式も入っており、コストも低いのでけっこうオススメですが、60歳まで20年以上ある自分のような人であれば、株式よりのアセットアロケーションにすることをオススメします。
選んだ商品①野村DC外国株式インデックスファンドMSCI-KOKUSAI
毎月会社から積み立ててもらう額のうち、70%がこの商品に投資されるよう設定しました。投資先が先進国海外株式で、65%程度がアメリカへの投資です。アメリカ市場は短期的な調整はありながらも、この先30年は経済成長をリードしていくだろうと考えています。
コストも0.24%と良心的で、長期積み立て投資にはうってつけの商品だと考えました。オススメです。
選んだ商品②インデックスファンド海外新興国株式
こちらは残りの30%が投資されるよう設定しました。
こちらも海外株なのですが、投資先が新興国中心で約30%が中国です。伸び率で言えば、アメリカよりもこれらの国が成長を牽引するのではないかと考えています。少なくとも、日本よりは伸びるでしょう。
※MSCI Emerging Markets index brochureより
遅ればせながら積み立てNISAの設定を完了。
50%: 楽天-楽天・全米株式インデックス・ファンド
50%: SBI-EXE-i つみたて新興国株式ファンド
長期で見た場合には、経済はアメリカ中心は変わらずも、中国がリードしてアジア諸国が今より強くなってくるという仮説に基づく。 pic.twitter.com/vWbSbQK43a— てでぃ (@Tdy_beer) 2018年2月8日
やはり根っこにある考え方が近いので、自分の積み立てNISAの設定とかなり近くなりました。比率の違いはコストから来ています。
こちらの商品のコストは0.59%と高めです。一つ目に紹介したものと比べて0.35%程度高いです。つまり、コンスタントにこちらの商品のほうが0.35%以上高いパフォーマンスをあげる必要があるのですが、正直そこはわからないので、無難に一つ目の商品の割合をあげておきました。
まとめ
確定拠出年金の特徴は60歳になるまで引き出すことができないということです。
そのため、デーンと長期で構えて資産運用をすべきです。これまでどんなリセッションも乗り越えてきている世界経済は、長期的にはやはり伸びるでしょう。具体的な商品の選択はもちろん自己責任ですが、ボタン一つ、数分から数十分の作業で自分の老後が豊かになる可能性があります。初期設定のまま放置している人はぜひこの機会に見直してみると良いと思いますよ。
じゃ、そゆことで。
↓商品一覧とオススメ度
名称 | オススメ度 |
三井住友信託DC変動定期5年 | |
みずほDC定期預金(1年) | |
第一のつみたて年金(5年) | |
DC日本債券インデックス・オープンS | |
三菱UFJDC国内株式インデックスファンド | ☆ |
野村DC外国債券インデックスファンド | ☆ |
野村DC外国株式インデックスファンドMSCI-KOKUSAI | ☆☆☆ |
インデックスファンド海外新興国債券(1年決算型) | |
インデックスファンド海外新興国株式 | ☆☆ |
三井住友・DC年金バランス30(債券重点型) | ☆ |
三井住友・DC年金バランス50(標準型) | ☆☆ |
三井住友・DC年金バランス70(株式重点型) | ☆☆ |
DC世界経済インデックスファンド(債券シフト型) | |
DC世界経済インデックスファンド | |
DC世界経済インデックスファンド(株式シフト型) | |
コアラップA(分散投資コア戦略ファンドA) | |
コアラップS(分散投資コア戦略ファンドS) |
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