テディです。
自分の今年の目標の一つに「FP2級に合格する」というのがあります。
取ろうと思ったきっかけはいろいろあるのですが、一番の理由は税金の仕組みを知りたいと思ったからです。
父親がサラリーマン、母親が専業主婦というよくある家庭に育った自分は、税金の仕組みについてまったく意識することなくここまで生きてきてしまいました。保険にも加入していない自分は、会社の年末調整の締め切りを過ぎて怒られたりするほど、税金の仕組みに無頓着でした。
しかし、です。同世代の中では割と高給なはずなのに手取りはあまり増えていかないとか、周りの偉い人はなぜか不動産を買っているとか、仲のいい友達が起業していろいろ経費にしているとか、周りの事例に触れてみて、自分の中でメラメラと興味が沸いてきました。
なぜなら、自分が一番嫌いなのは損することだからです。
結果から言うと、勉強して本当に良かったと思います。
まだ5月に2級の試験を控えていて、1月に3級に合格した段階ですが、役に立つわりに学校では教えてくれないことなので、もっと多くの人が3級レベルの知識は持ったほうが幸せになるなと痛感しています。勉強して良かったことはいろいろあるのですが、現時点での個人的TOP2を紹介します。
所得の箱について知ることができたこと
これです。全サラリーマン(給与所得者)必見。
突然ですが、皆さん所得ってなんのことかわかりますか?
私は盛大な勘違いをしていました。
「所得って給料のことでしょ?」って思ってました。
私は会社でファイナンスという部署にいて、お金に詳しいと自負していた人間だから特に衝撃でした。実は、所得って給料というより利益なんです。具体的には「収入–経費=所得」という感じです。つまり経費を引いた後だということです。
そんなん常識やん、って人はFP勉強しなくてもいいかもしれません。
さらに、同じ所得でもいろいろな箱(種類)があり、それぞれルールが違います。ルールはいろいろあり、FPの勉強を通して学べますし、ググればいくらでも出てきますが、大きくは3つ。経費のルール、税率のルール、合算(損益通算)のルールです。
経費のルール
これは経費にできるものの種類が所得によって異なるということです。
例外的な事例を除くと、給与所得にたどり着くために年収から引くことのできる経費は社会保険料・税金くらいです。これは事業所得・不動産所得と比べると相当かなり限られていると言えます。
税理士じゃないので、細かいことは説明できませんが、仕事関係の食事をした場合、サラリーマンは自分のお財布から出す場合も多いでしょう。特に同僚の飲み会とか。事業所得者は経費にできます。これ、大きな違いなんです。ざっくり言うと3割引で飲食できる感じですかね。自分の税率にもよりますが。この経費の分、税金がかかる「所得」を減らすことができるからなんですが、興味がある方はちょっと調べてみてください。
税率のルール
所得を計算するルールも違うのですが、その所得に対してどういう計算をするかも所得の種類によって違うんですよ。
ここで大事なのは仮想通貨の税金の話です。あまりよくわからずに仮想通貨に手を出して、早く参入したおかげで利益が出てる人、いると思います(私です)。しかし、その利益、「雑所得」なんです。これ、わかっている人にとっては絶望的なんですよ。二つ理由があるんですが、一つは税率が高いからです。自分の所得によってですが、めっちゃ儲かった人は半分は税金で持っていかれます。知らんぷりすることはできません。税金取る側からしたらこんなに簡単なターゲットはないですからね。新しくてよくわからんもんは、とりあえず一番税金取れる雑所得にしとくかっていうお国の方針、かもしれません。雑所得が悲しいもう一つの理由は次です。
合算(損益通算)のルール
これ、怪しいワンルームマンションの勧誘に引っかかってみると力説されると思いますが、不動産所得や事業所得は「損益通算」することができます。
損益通算というのは、合算のことです。
不動産所得で赤字を出すと、サラリーマンの収入と合算して、税金が減りますよ。ということです。怪しいですね。実際怪しい話はいっぱいありますが、このルールは本当です。くれぐれも怪しい不動産屋にはだまされないでくださいね。ただ、これが私の周りのお金持ちサラリーマンが不動産を持っている理由だったりします。
で、仮想通貨の利益が雑所得で悲しい理由は、雑所得は他の所得と損益通算できないということです。利益が出たら半分くらい税金で持って行かれて、損したら税金は減らず100%損なんです。勝ち負けの確率が50%ずつでも、期待値の計算すると勝ちにくい戦いということがよくわかりますね〜。上がっていく確信がない限りやらないほうが無難な勝負ということになります。株式投資だったら損した場合は次の年に持ち越して、翌年以降の利益と合算できますからね〜。ゲームのルールを知るのは大事です。
給与所得の微妙さを知ろう!
まとめると、給与所得とか雑所得がビミョーだなぁということを知れたのが自分の一番の学びでした。ボリュームゾーンなので確定申告の手間などが省かれているのはいいんですが、しっかり税金を持っていかれる箱でございまして、他にもっと魅力的な箱があるんです。

自分が給与所得者なのが悔しくて、つい熱く語りすぎたな・・・

私、不動産持ってまーす(ドヤ顏)
政府の狙いを知れる
もう一つのいいところは、少し先の未来を予想する材料になるということです。最近ではもうみんな知っていることかもしれませんが、私たちゆとり世代以下、今の30代前半以下は、少なくとも70歳くらいまでは働くことになるでしょう。また、給与所得者を中心に、税金はどんどん上がっていくでしょう。
こういうのよく聞きますよね。
FPを勉強するともっとリアルにわかります。なぜ政府の狙いがわかるかというと、制度としてすでに変化が始まっているからです。世の中が変わるのが見えていて、それをそのまま放置するといろんなゆがみが出てきますよね。まぁ実際ゆがみはたくさんあるんですが、税金の仕組みの変更のかたちで政府が考えていることがわかります。例を二つ挙げますね。
おじいちゃんおばあちゃんになっても頑張って働いてね!
一つ目は雇用保険の適応対象の引き上げです。
これは去年の1月からですが、65歳以上の人も新たに雇用保険の適用対象となりました。どういう意味かというと、政府は高齢になっても働いて欲しいんです。
そりゃそうですよね。少子化で労働人口が減っていくのはわかっているわけです。何も考えないでいると100歳まで働く未来が私たちには待っているかもしれません(ホラー)。
お金ある人はもっともっと税金払ってね
もう一つは、「健康保険の標準報酬月額の最高等級引き上げ」です。言葉難しくて意味不明ですよね(笑)。私も意味不明でした。
要約すると、「お金持ちからもっと保険料を取ることにしました。」ということです。
金のあるところから取ればいい、という考え方もあるし、実際そういう税制になっているのですが、個人的には雇用を生んだりお金を使うのもまたお金持ちであることは忘れてはいけないと思います。
自分は大した給料ではないので、インパクトはないですが、自分がお金持ちだったら、日本のことが好きでも税率が安い国への移住を検討するかもしれませんね。
まとめ
言いたかったことは、みんなもFP3級くらいはやってみたらいいかもよ。ということです。
日本に住んでいる限りは、日本の税制とは離れられないわけですし、お金のルールについて知っておくのは損にはならないと思います。
自分はめっちゃ不動産所得と事業所得が欲しいです(笑)
そんじゃ。
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知識が実際の家計に活かされるのはまだ先です

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